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不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと

川上澄江(ノンフィクションライター・翻訳者) 著
片町守男(湘南中央病院 緩和ケア病棟医長) 監修

発売日: 2016年04月15日
本体価格: 1350円+税
ISBN: 978-4-8376-7233-3

最期の日、あなたは親と仲直りできますか?
――親の死後に後悔しないための20のレッスン

末期がんを宣告され、
余命いくばくもないはずの母・好子は、
元来強気で決して治療を諦めようとしない。

懸命に病気と闘う母を不憫に思う半面、
「母を愛していない」と
言葉にできる私は冷血漢なのか、と心が揺れる日々。

父・真次郎による老々介護は心配だが、
母との同居を考えるだけでめまいがする――。

愛せない母の看取りをめぐる、
娘の葛藤を描いたノンフィクション。

「自分のルーツを知り、未来を選び取る」
「小さな奇跡に感謝する」
「親子でも完全に理解し合うことはないと知る」

先立つ親とのわだかまりを解消するために、今日からできること――。

はじめに

本書は、私が決して仲がよいとは言えなかった母親の看取りを通して学んだ、人生のレッスンを記したものです。
介護や看取りのノウハウではなく、どうやって親の病気を受け入れ、死に逝くプロセスを支え、これまでの親子関係を見直すか、まだ清算していない歪みやもつれにどう対処するかなど、感情の問題に焦点を当てました。
母が病気と立ち向かい、死と直面する姿を時系列につづりながら、私個人に訪れた気づきを「親の死後に後悔しないための20のレッスン」として紹介していきます。

当然ですが、「完璧な死別」はありません。
どんなに努力しても、悲しみや後悔は残ります。
しかし、相手のためだけでなく自分のためにも、後悔を最小限にとどめ、最大限の誠意を尽くすにはどうすればいいか、を本書にまとめました。

フリーランスで翻訳、ライター業をしている私は、仕事の外ではスポーツ三昧の生活をしており、病気とは無縁でした。
しかし、75歳になった母にがんが告知されてから、病気は私の生活の舞台そのものとなりました。
両親は神奈川県鎌倉市に、私は東京都武蔵野市と、多少の距離を保っての介護生活でした。
同居して介護をしている方々の苦労を考えると(しかも医療とは無関係の立場にある私が)、このような本を書くのは申し訳ない気がします。
しかし、あえて出版に踏み切ったのは、私たち家族の経験が少しでも同じような体験をしているご家族、看取りや介護に興味を持つ方々、そして介護・医療現場で活躍する方々のお役に立てば、という思いからでした。

また本書には、私のように母との確執に悩む女性にとって、この本が親子関係を改善・強化するためのきっかけになれば、という願いも込められています。
私の母はさまざまな事情から、最後はホスピスのお世話になりましたが、緩和ケア病棟への入院を考えているご家族にも、ぜひ参考にしていただけたら光栄です。

著者プロフィール

川上澄江(ノンフィクションライター・翻訳者)
ノンフィクションライター、翻訳者。1963年、神奈川県鎌倉市生まれ。上智大学卒業後、毎日新聞社、米通信社の記者を経て、90年、初の著書『新聞の秘密』の出版を機にフリーランスに。結婚してカナダに渡り出産、ブリティッシュコロンビア大学政治学部の修士号(女性学専攻)を取得するも、帰国して離婚。以降、ニュース番組の翻訳や企業インタビューなどを中心に活動しながら、1人娘を育てる。2012年、再婚。本書は、半生にわたって不仲だった母を11年から2年間介護し、看取った体験を綴ったものである。その他に『Kuhaku』(英文書、共著)、『Goodbye Madame Butterfly: Sex, Marriage and the Modern Japanese Woman』(英文書)など著作物多数。趣味はトライアスロンで、これまでにアイアンマンディスタンスを11回完走、100劵Ε襯肇薀泪薀愁鵑2回完走の記録を持つ。

目次

まえがき
レッスン1 がんの告知 〜まずは自分の感情に気づく
レッスン2 初めての入院 〜逆境という再構築のチャンスをつかむ
レッスン3 抗がん剤開始 〜時の流れとともに変わっていく心を知る
レッスン4 手術 〜シンクロニシティを信じる
レッスン5 コーチング開始 〜罪悪感を手放す
レッスン6 結婚式 〜大切なことはあきらめない
レッスン7 回想 〜自分のルーツを知り未来を選び取る
レッスン8 水腎症併発 〜お互いの境界線を認め合う
レッスン9 転院 〜助けることは見守ること
レッスン10 副作用 〜笑顔でそれでいて毅然としたNOを
レッスン11 自宅療養 〜地域のサポートをありがたく受け入れる
レッスン12 リビングウィルを書く 〜小さな奇跡に感謝する
レッスン13 76歳の花嫁 〜未来の記憶をともに創造する
レッスン14 在宅かホスピスか 〜運命を静かに受け入れる
レッスン15 余命更新 〜人の尊厳を傷つけないための懐柔策
レッスン16 急患外来の連続 〜どんなにみっともなくても最善を尽くす
レッスン17 ホスピスへの入院 〜決める時は一発で
レッスン18 せん妄 〜悲劇を喜劇に変える
レッスン19 意識不明 〜親子でも完全に理解し合うことはないと知る
レッスン20 危篤という日常 〜神様はご褒美を忘れない
あとがきに代えて
――湘南中央病院 緩和ケア病棟医長 片町守男

全国の書店のほか、下記オンライン書店でも取り扱っています。




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